〈食物アレルギー児の給食問題〉保活で確認すべきポイント
食物アレルギーのお子さんをお持ちの場合、保育園選びにおいては「除去食の対応が可能かどうか?」が大きなポイントですよね。
除去食対応が出来ない場合、毎日お弁当を用意することになります。日々忙しくワーママにとっては大きな負担ですので、出来れば対応可能な園に入りたい!と思うのが当然ですよね。
それでも、保活激戦区においてはなんとか合格した園が対応不可能な園だったり、除去食対応可能と聞いていたのに蓋を開けてみれば我が子のケースは対応が難しいと言われてしまったり・・・
実際、我が家の娘(乳・卵アレルギーあり)の通う園でも、入園前は対応可能と聞いていたのに直前になって対応不可と言われてしまい、結局毎日お弁当生活を続けています。
今回は、我が家の反省を元に、食物アレルギー児のいる家庭が保活で確認すべきポイントをお伝えします。
①除去食が対応可能か?
当たり前ですが、第一に確認すべきは除去食対応をしているかどうか。
我が家の自治体では全く対応していない園はほとんどありませんでしたが、2歳児クラスまでの小規模園などでは、スタッフの人数が少ないことや調理施設の問題などから、対応が難しいという園がいくつかありました。
除去可能な場合、医師による診断書が必要なケースが多いです。その場合、提出すべき書類を確認しておきましょう。
・医師による診断書のみで良いケース
・診断書と併せて、採血による検査結果の添付が必要なケース
余裕があれば、実際に入園して除去食がスタートしてからの対応についても確認出来ると理想的です。
・提出した診断書に沿って、対象食材をただ除去し続けるのみなのか?
・栄養士同席で、定期的に面談をして今後の方針を話し合うスタイルなのか?
・1年に1回など定期的な診断書の提出が必要なのか?
②除去食対応可な場合でも、対応可能な範囲の確認を!
「除去食対応しています!」という園であっても、園によって対応出来る範囲が異なります。
たとえば・・・
・2種類以上のアレルギーがある場合は対応不可
・月齢が低い場合は対応不可
・対象となる食材によっては(除去が難しいので)対応不可
・アレルギーの程度によっては対応不可(クラス4以上は対応不可など)
対応可能な範囲はケースバイケースなので、お子さんのアレルギーの内容と程度を説明し、具体的に確認する必要があります。
(我が家の場合はクラス3までは対応可と聞いていたのですが、入園後になって「2種類以上でかつ月齢が低いので、総合的に見て対応不可」と言われてしまいました。)
③除去食の対応が出来ない場合、何をどの程度用意すべきか確認する
園自体が除去食対応不可の場合や、お子さんのアレルギー状況によっては園の対応範囲外となってしまった場合は、お弁当を用意することになります。
一言でお弁当と言っても、用意すべきものが園によって異なりますので、いざ入園が決まってから焦らないためにも、保活の段階で確認しておきましょう。
・ご飯もおかずもすべて家庭で用意が必要なのか?
・ご飯(白米)は園で用意してくれて、おかずのみ家庭で用意が必要なのか?
プラスして、
・おやつの用意も必要なのか?
・(長時間保育で園で夕食を食べるケースでは)夕食の用意も必要
さらに可能であれば、実際に園で使っている献立表をもらうことをおすすめします。
保育園に預ける段階では、まだ離乳食期かまたは離乳食から幼児食への過渡期の方が多いと思いますので、お弁当と言っても何をどの程度用意すべきかイメージしにくいのではないでしょうか?こんな時に、実際の献立表が参考になります。
(実際に入園してからも、献立表を確認することで、周りの子がどんなメニューを食べているか?または栄養バランスの参考として、とても役に立っています。)
いかがでしたでしょうか?
ただでさえ心配な保育園入園。食物アレルギー持ちのお子さんを、少しでも安心して保育園に預けるために、また、入園後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、保育園見学などで質問する際の参考になれば幸いです。